ブルンミとゆきだるま
作・マレーク・ベロニカ (風濤社)
アンニパンニと一緒にそりに乗って雪遊びに出かけたこぐまのブルンミ。せっかく上手に雪だるまを作ったのに帰る時間がやってきて…。
『ブルンミとアンニパンニ』のシリーズは、どれもこれも本当に色鮮やかで可愛らしい。見るだけでも十分に楽しめます。
そのうえお話も幼心にフィットした素朴でキュートなものばかり。大人になって読むと余計にギュッと心を鷲掴みされますよ、こういう幼い人ならではの視点を、とっくの昔に捨ててきてしまった身としては…。
幼い人たちって、どんなものにも等しく心があると思っている節がありますものね。
マレーク・ベロニカさんの代表作といえば1965年の『ラチとらいおん』が真っ先に浮かびますが、ブルンミのシリーズも広く長く愛される名作です。ほかのお話もぜひ手に取って、計算されつくした装丁の可愛らしさにも目を向けてみてください。