今月のおすすめ絵本

かなしみが やってきたら きみは  

 作・エヴァ・イーランド  訳・いとう ひろみ (ほるぷ出版)

かなしみはだれにでもやってくる。

それも突然に。

むりやり押し込めたり隠したり、見えないふりをしてみても、かなしみはどんどん大きくなっていって、しまいには飲み込まれて息が出来なくなってしまう。

そんな、どうしようもない気持ちに、そっと寄り添ってくれる絵本。

かなしみの向き合い方に正解はないし、本当に大きなかなしみの渦中にあるときには、むしろこの絵本はつらくて読めないのかもしれません。

でも、折り合いのつけ方を知ることは、悪いことじゃない。

「かなしみ」をほかの言葉に置き換えて読むのもまた一興かもしれません。たとえば「怒り」とか…ね。悩み、苦しみ、焦り、妬み…気持ちの揺らぎを怖がらないで、こんなふうに受け入れてみれば、何とか日々をやり過ごしていけるかも…

何となく心がくったりとしてしまう日に、開いてみたくなる絵本です。

Homeへ         収録絵本一覧へ

inserted by FC2 system