木の葉つかいはどこいった?
文・ ピーナ・イラーチェ 絵・マリア・モヤ (きじとら出版)
秋になると木の葉つかいがやってきて、葉っぱたちに飛び方を教えてくれる。木枯らしの中に飛びこんでクルクルと回ったり、風にゆったり揺られながら落ちていく方法を。
葉っぱにとって大切なのは落ち葉になること。枝から離れる瞬間を、秋の葉っぱたちは待っている。
ところが今年はいつまでたっても木の葉つかいがやって来なくて…。
軽快で歯切れのいい文章、そして秋の美しい色合いに満ちた、繊細で明るい絵。遠目で見てもハッと惹きつけられる表紙の絵も素敵です。
秋らしさを感じることが年々少なくなってきている昨今、せめて絵本の中では存分に秋を満喫したいものですね。