もりいちばんのおともだち
作・ふくざわゆみこ (福音館書店)
からだは森の中でいちばん大きいけれど、ちいさなものが大好きなクマさんと
からだは森の中でいちばん小さいけれど、おおきなものが大好きなヤマネくん。
森のケーキ屋で花の苗をもらったふたりは、さっそくそれぞれの畑をつくって一生懸命育てはじめます。
やがて花の季節が終わり、クマさんの畑には見事な実がすずなりに生りますが、一方のヤマネくんの畑では…。
日々の暮らしの中で、時には隣の芝生が青く見えたり、自分の選択を後悔することもあるけれど、とりあえず、いま出来ることを精一杯やってみる。互いの違いを認め合いながら…。
そしてさり気ない思いやりも忘れない。
そんなふたりの素敵な関係に、心の中がほっこりします。
秋の実りを豊かに味わえる、とっても美味しい絵本です。