今月のおすすめ絵本

里の春、山の春
 作・新見南吉  絵・石倉欣二(にっけん教育出版社
「春ってどんなもの。」「花ってどんなもの。」生まれて間もない坊やの鹿は、見たことのない花や春がどんなものなのか知りたくてたまりません。ある日、遠くから聞こえてくるお寺の鐘の音に誘われて山を下りた坊やの鹿は、ひとりのおじいさんと出会いますが...。
わずか数ページしかない短い掌編の中に、幼い子どもの好奇心と、子どもを取り巻くやわらかい春の息吹がぎゅっと詰まっています。仔鹿が出会ったおじいさんは、もしかしたら春を知らせる桜の精だったのかもしれませんね。
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