せかいでいちばんつよい国
作・デビッド・マッキー 訳・なかがわ ちひろ (光村教育出版)
世界中の人々をしあわせにしよう、そう思って世界中の国々を武力で征服したある国の大統領。でも本当に征服されていたのは一体どっちだったのでしょう…?
他国も自国と同じようにすれば皆しあわせになれるはず、という歪んだ論理の裏をついたユニークな発想のお話です。
武力は確かに人々を屈服させるかもしれないけれど、歌、料理、手仕事、野良仕事…人間の生活に根差した文化は、征服するされるに関係なく生き残り、伝わり、広がって、残っていく。人々のしあわせも、そのような文化とともに成り立つのではないでしょうか。そして、人と人とが分かり合えるのも、そのような文化を通してこそなのかも。
認め合い、受け入れ合える世界が眩しいですね。